水槽の水量:海水 vs. 淡水
水量はどの水槽でも重要ですが、海水・リーフシステムではより精確な把握が求められます。淡水水槽では水量の10 %の誤差はカルキ抜き剤の若干の過剰・不足投与に留まるかもしれません。しかしリーフ水槽では同じ誤差が、2液添加剤の投与量のズレ、蒸発分の補給計算ミスによる塩分変動、またはカルシウム・アルカリ度の目標値の誤りを引き起こす可能性があります。
1. 蒸発は水量を減らし塩分濃度を高める
蒸発するのは純水だけで、溶解した塩は残ります。補給なしに1日あたり0.5ガロン失う75ガロンのリーフシステムは、1日約0.001〜0.002の比重上昇を示します。純RO/DI水のみで補給してください — 海水での補給は厳禁です。
| 水槽容量 | 1日の蒸発量 | 容量の% | 未処置時の比重上昇 |
|---|---|---|---|
| 20 gal (76 L) | 0.25 gal (0.95 L) | 1.25% | +0.003–0.004 |
| 40 gal (151 L) | 0.5 gal (1.9 L) | 1.25% | +0.003–0.004 |
| 75 gal (284 L) | 0.5 gal (1.9 L) | 0.67% | +0.001–0.002 |
| 100 gal (379 L) | 0.75 gal (2.8 L) | 0.75% | +0.002 |
| 200 gal (757 L) | 1.0 gal (3.8 L) | 0.5% | +0.001 |
2. 比重が水槽の総重量に影響する
淡水は米国ガロンあたり8.34ポンド(1.000 kg/L)の重さです。リーフ水槽の標準比重1.025の海水はガロンあたり約8.55ポンド(1.025 kg/L)— 約2.5 %重くなります。比重1.026では約8.56ポンド/ガロンです。この差は大型水槽の構造荷重計算と水重法による正確な水量測定に重要で、海水の重さは常に8.34ではなく8.55で割ってください。
3. リーフ水槽ではシステム全体の総水量がより重要
2液添加剤などの水質補助剤は、ほとんどのメーカーが総水量(ディスプレイ水槽+サンプ+リフュジウム)を基準に投与量を指定しています。ディスプレイ水槽の水量のみで投与量を計算すると、パラメータの上昇が予想より遅くなり、過修正によるスパイクが生じる可能性があります。投与プログラムを開始する前に、サンプ容量計算ツールで実際の総水量を確認してください。業界の目安はサンプ容量がディスプレイ水槽の25 %以上 — 75ガロンのディスプレイ水槽には最低18〜20ガロンのサンプが必要で、合計93〜95ガロンになります。
4. ライブロックとサンドはリーフ水槽で大きな体積を置換する
多孔質のリーフグレード・ライブロックはロック10〜12ポンドあたり約1ガロンを置換します。密度の高いベースロックは若干多く、8〜10ポンドあたり約1ガロンです。100ポンドのライブロックを入れた水槽では約8〜10ガロンの水量が失われます。7.5 cmのサンドベッドと合わせると、典型的な75ガロンのリーフディスプレイ水槽での総置換量はしばしば15〜20ガロンになり、実際の水量は55〜60ガロンに減少します。
海水 vs. 淡水:一目でわかる主な違い
| 項目 | 淡水 | 海水 / リーフ |
|---|---|---|
| 水1ガロンあたりの重さ | 8.34ポンド(1.000 kg/L) | 比重1.025で8.55ポンド(1.025 kg/L) |
| 蒸発の影響 | 水位が下がるだけ | 水位が下がり、かつ塩分濃度が上昇 |
| 補給は必要? | 任意 | 必須 — 純RO/DI水のみ |
| 総水量にサンプを含む? | ほとんどない | ほぼ必ず — 投与量の算出に重要 |
| ライブロック・底床の置換 | 少ない(通常5〜10 %) | 多い(リーフでは通常15〜25 %) |
| 投与量の精度への感度 | 低い — 小さな誤差は許容 | 高い — 10 %の誤差が水質に影響 |
| 水量計算式 | 同じ(L × W × H ÷ 231 または ÷ 1000) | 同じ式 — ただし精確な測定が必要 |